先日数名で食事をしていた際の話題。根は優しい人だけど「口が悪い」から、人が離れていく。本当は優しいのに不器用なのがわかっているから付き合ってあげている、教育してあげてるのよ〜笑、とおっしゃった方がいらした。「口の悪さ」を聞いて嫌な気分は味わってるのに平気なんだ…とほとけ様のような心意気に驚いた。その方たちの関係性があるので、私が口出しすることではないけれど。
とはいえ、根は優しいけど口が悪い人を、私は「本当は優しい人」とは思わない。(お互いOKな関係性があるコミュニケーションは除く)自分の発する言葉で、他人が傷つくことに無頓着なのが「本当は」優しいと言えるのか。他人を傷つける言葉を発するのもその人の人格だ。冗談のつもりかもしれないが、冗談を冗談にしてあげるのは、聞き手次第。私はあることをきっかけに、受け入れないようになった。
そのあることとは、超ベテランの占い師の方の話です。その方の片腕が異様にパンパンに腫れていて、どうしたのと聞くと、病院にも行ったが原因不明とのこと。その方はその腕が腫れた原因は、長年愚痴や不満、呪うような感情、悪い言葉を聞き続けてきたので、ある意味毒のようなものが溜まったんだと思う、と自分なりに考えたことを話してくれた。だから嫌な言葉は我慢して聞かないように、とアドバイスをくれた。
ちょっとオカルト的で半信半疑、って感じもあるけれど、あながちその分析間違ってないかもな、と感じた。なぜなら普段から、言葉の力の強さはすごく感じているから。歳をとった親の愚痴の相手をし続けていたら鬱っぽくなってしまった相談者さんもいた。
人の言葉は本当に強力です。言葉一つで相手を前向きに幸せにすることもできる一方で、人をネガティブな気分にして、自信をなくさせることもできるのだ。言葉の力は侮ってはいけない。
他人に「嫌な言葉」を言う行為は「毒」を撒き散らしている。たとえ「冗談」「ツッコミ」のつもりだったとしても、受け入れてもらえるかどうかは聞き手が決めること。毒を撒き散らすことで人が離れてしまうこともある。自分で撒いた「言葉の毒」の責任を取るのは自分なのだ。