ルッキズム、どう考える?

SNSで無料で鑑定していた頃高校生から「世の中からルッキズムをなくしたい、大学でそういう勉強をしたい」という内容の真剣なご相談がありました。(何年も前の話。SNSは削除済み)これ以降ルッキズムという言葉が目につくようになりました。世の中的にも取り上げられる機会が増えたように感じます。整形やSNSのアプリなど、今はいくらでも加工できますからね。より良い見た目を追求する風潮と弊害があるのかもしれません。

ルッキズムとは、外見至上主義のこと。主に人間が視覚により外見でその価値をつけること。(wikipedeiaより)

シンプルにいうと、人を見た目で判断すること。容姿が魅力的な人を高く評価し、そうでない人を雑に扱うなど。

人は情報を頭の中で整理して物事を判断します。そして人は安心・安全を求める生き物です。自分が関わる人が危害を加えない、信頼できる、などを判断するのに、一番初めに飛び込んでくる情報は「見た目」です。見た目で判断するのは動物的な本能のような気がします。例えば、野菜を買うとき。味や栄養は同じと頭ではわかっていても、綺麗なものを選ぼうとします。傷んでいない「安全・安心」なものが欲しい、本能がさせてしまうのではないかな。

現実では人が見た目と中身が一致しないのは良くあること。誠実そうに見えたのに実は詐欺師だった、とか。それでも人間性がわかるまでは時間がかかるので、つい外見で判断してしまいます。詐欺師でさえ外見で誤魔化せるのだから、善良な一般人も外見は「ある程度」整えていた方が、自分にとってプラスの印象を与えます。

見た目での評価が過剰なのがルッキズムの悪影響。俳優など外見が商売道具の人と自分を比べて自信をなくす、などは行き過ぎです。見た目を整えるための「程よくいい感じの目安」ってなんだろうと考えて、私なりの結論は

「清潔感・健康美・自分比」

清潔感は他人に不快感を与えないという意味で、人と関わっていく上で一番大切です。見た目だけでなく、匂いも含みます。健康美は溌剌さ、生き生きとした雰囲気が漂うこと。そんな人は安心できます。

最後は自分比。ルッキズムが悪影響にならないために一番大切なんじゃないかな。芸能人と比較してダメ出ししない。自分比で「いい感じ」と思えること。寝起き・寝癖だらけのボサボサ髪の自分から寝癖を直してお化粧して「小綺麗な自分。うん、いい感じ」みたいな。比較する対象を、美しすぎる理想を追求した他者ではなく自分にする。自分比で綺麗にする。

人は見た目で判断されてしまう現実。すぐになくなるとは思えない。また、運命学には顔相というジャンルもあって、運の良し悪しも考えます。清潔感や健康美は顔相的にも良いのです。ルッキズムに振り回されずに自分なりの基準で見た目を整えることは人間関係を円滑にする大切な知恵。見た目のことで気にしすぎてしまう方は清潔感・健康美・自分比を試してみてはいかがでしょうか。