方位学(方位・方角を使った開運方法)と家相での開運の違いを書いてみます。混同されている方が割といるので、参考になれば幸いです。
皆さんが方位・方角を一番気にされるのは新築した際の引越しだと思いますが、それ以外にも転勤・出張・旅行など、誰でも人生に「移動」はつきものです。移動する方位と時期が、その人にとってどんな影響を与えるかを知り、良い影響は積極的に取り入れる、よくない影響はできるだけ回避する、とするのが方位・方角を使う開運方法です。
良い影響は「方徳」その方位を「吉方位」と呼び、よくない影響は「方災」その方位を「凶方位」と呼びます。
そして、方徳の効果と方災のダメージの強弱は、移動距離と滞在期間の「長さ」と比例すると考えます。ですから、新築した場所へ転居し何十年とそこに住むなら方徳・方災とも大きい、海外出張なら短期間滞在でも移動距離が長いので方徳・方災とも大きい、と考えます。またどんな影響があるかは、方位によって意味が変わってきます。例えば東の方位は、長男の「方徳」「方災」が想定されます。
「東京へ転勤が決まりました、4月から2年間東京へ住みます」
「大阪へ1ヶ月の長期出張です」
「やっと希望通りの土地が見つかって新築して引越します」
「2泊3日で福岡の子供のところへ遊びに行きます」
よくあることです。
転勤・出張・引越し・旅行の方位や時期が、吉だったら自動的に開運になってラッキー!となるけれど、そうじゃないこともあるわけで。ですが正直に言いまして、凶方位に行かれる方に具体的に「何月何日に、こんな方災が起きますよ」とは言い当てられないのです。
とはいえ「凶方位」に行くことになっても方災を最小限に抑えることができます。ご自身の運を良くして生まれ持ったエネルギーを強化すれば、凶方位への移動による方災の影響にも強くなります。そのためにできる開運方法が家相を整えることなのです。
例えば寒くなると流行るインフルエンザ。満員電車での通勤、人が集まる職場など、インフルエンザに罹ったら嫌なので行きませんとは言えませんね。体質的に弱かったら罹ってしまう可能性は高い。体質的に強ければ罹らない、罹っても症状が軽かったりしますよね?
この体質の違い、医学的には体力や免疫力といえるのかな。体質のように、運の良し悪し・エネルギーは人によって差があると考えるのが、方位学・家相・四柱推命など東洋哲学の前提です。そして、運の良し悪し・エネルギーは自分自身の気であり、生まれた瞬間に天から授かるとしています。運が良くエネルギーに満ち溢れていると、困難でも影響が抑えられたり、打ち勝つことができます。
そして運を良くし、生まれ持ったエネルギーを高めるには、良い家相の家に住むことが最適なのです。家族団欒する、お風呂に入って身を清める、食事をして栄養を摂る、安心して睡眠をとり休息する、そのための大切な空間が家であり、良い気が保たれている家なら、その人のエネルギーが高まるのは当然なのです。
・方位学での開運は「移動」することで方徳の(いいことが起きる)きっかけ作り
・家相での開運は自分自身が持っている運とエネルギーを高め、開運体質になる
これが、方位学と家相の開運の違いです。
誰しも人生の中でさまざまな「厄介ごと」に遭遇することは避けられません。そんな時のために普段から自分の運を良くする・エネルギーを高める良い家相の家に暮らして、ご自身が「開運体質になる」ことをご提案しています。
美輪明宏さんの著書に方位学のことが書いてありました。私は特にファンではないけれど、あちこち移動するであろう著名人の方位の考え方に興味があって読んでみました。美輪さんは方位を非常に大切にされているけれど、仕事なら大凶でも行くしかない、受け入れる、と。「方位なんて迷信だ」「気にしない」ではなく、むしろ熱心に信じているからこそ、日頃から大凶へ行く場合に備えているようでした。
私はかつて国家公務員でしたので、転勤で移動距離が長い引越しを何度も経験しました。凶方位だから行きたくないとはいえませんし、方位が良くないからと言って仕事を拒否するのは違いますね。私は盲信的に開運行動をするのではなく、現実の生活とのバランスを取ることを大切にしています。だからこそ、開運法として「家相」を非常に重んじています。
家相の大切さを理解し、実践する方が増えていくと嬉しいです。