人間関係(夫婦・恋人・親子・友人含む)のご相談の中で時々感じるのは依存の闇の深さ。
依存してる方が問題と考えられがちですが、依存されてる方もなかなか厄介。
依存はする方とされてる方の凸凹関係で成り立ってる。決して、依存する側だけが原因じゃない。
依存されてる方は「頼られてる、助けてあげてる」ことで自分が優位に立ってる気分になれる。承認欲求が満たされるんでしょうね。とはいえ依存されるのは、エネルギーを吸い取られるので離れて欲しい気持ちもある。
だから「依存されて困ってるんです〜」となるのだが、実は自分が相手を甘えさせてることも理解した方がいい。
依存系は甘える相手を探している、甘えさせてくれないと理解したら、他を探しに行く。依存されて困っているなら依存させる原因が自分にもあります。
大学生の頃の経験で勉強になったことがある。他大学の女友達が、私の大学の先輩と付き合っていた。その女友達は遊びが派手で、その彼氏は後輩の私に電話をかけてきてメソメソ泣きながら愚痴をこぼす「浮気が心配」「俺のこと好きって言ってる?」etc
2、3回は「先輩だから断れないしな…」「可哀想」という思いと「大丈夫ですよ〜」なんて言って自分が先輩の優位に立っている優越感?で長電話に付き合った。
とはいえ、愚痴電話が続くとうんざりした。鬱陶しい、迷惑としか思わなくなった。電話しないでほしいけど先輩だから(しかも大体泣いてる)言えない。さすがにたまらん、と当時は家電だったので電話線を引っこ抜いて電話が鳴らないようにした。学校で先輩に会うと隠れたり無視した。その後どうなったかは全く記憶にない。記憶にないから、特に問題はなかったんだろう。
カウンセリングを勉強したり、四柱推命で人の傾向を分析したり、運命鑑定で実際にたくさんのご相談に乗るようになった今だからわかる。この先輩は甘える相手を探していたのだ。そして、彼女の友達でもあり後輩だからなんでも言いやすい、うんうん、と話を聞く私に甘えていたのだろう。
人は他人の感情まで背負う余裕はありません。自分のことだけで十分だし、精一杯なのです。だけど、寂しさや満たされない何かを抱えている人は「頼られる」ことで自分の存在価値があるような気がしてしまう。また、自分の問題に向き合うのが嫌で他人の世話を焼くことで自分の問題から逃げてるタイプもいる。だから依存し合う関係が続いてしまうんですね。依存されてる側もその関係から抜け出そうとしない。これが依存のヤバさです。心が健康なら依存されたら重さに耐えられなくて、線を引くか逃げ出すはず。
依存されて困ってる場合、逃げることは悪ではないです。自分の心や時間を犠牲にしてまで他人に関わる必要はありません。他人とは自分以外の誰でもです。親子だから、夫婦だから、恋人だから、友達だから、と一方的にずるずると甘える人は搾取する人です。さっさと切り捨てましょう。
開運は自分の環境を整えること。特に人の影響は強力です。自分にとって害のあるものは人でも何でも、自分の環境から徹底的に排除しましょう。