家相と開運

開運という言葉は誰でも簡単に使いますが、私が想定している開運とは、自分の運を切り開く、自分の運を良くするための行動も含みます。開運の真髄は自分の環境を整えることです。自分の環境とは、習慣や人間関係そして住まいです。

世の中にはいろんな開運方法が出回ってます。私の知らない開運方法もいろいろあると思いますが私がご提案している開運方法で効果・影響を考えると家相が最も重要だと考えています。

古代の中国発祥の家相は「吉即利、凶即失」吉にいれば利益を得られ、凶にいれば失う、の精神です。自分にとってプラスのパワーのあるものには近づき、悪い影響があるものからは徹底的に逃げましょう、ということ。

古代中国から日本の宮廷建築へ、そして民間人へも浸透して、日本の風土や習慣の影響もあり現在の日本の家相学になっています。興味がない人には関係ないけど、他人に言わないだけ(お金かけてますもんね)で本気で取り入れてる人も実は多い、という感じでしょうか。

長い歴史の中で廃れなかったのはやはり理由があると思います。家相は方位で考えますが、日照時間と方位は密接な関係があります。日照って明るさや暖かさなど、心地よい住環境には大切なファクターです。家相が現在も一部の人には真剣に支持されるのは、吉凶の迷信的な要素と建築学の現実的な要素がいい具合にミックスされてるのが魅力だと私は思います。

住まいは厄から身を守るシェルターで、エネルギーを蓄えるための休息のための場所でもあります。日照、湿度、空気、風の通り、音、色など家の環境の良し悪しは人の心と体への影響は強力です。良い環境に住むことが、厄を遠ざけ開運にとって一番大切なのです。

家相の基本は保気(ほき)です。家の中に良い気を保つこと。

家相の気とは「天と地」「陰と陽」「五行」の気。
良い気を保つとは、気のバランス取れていること。

家の中に良い気をとどめて、邪気は入れない、悪い気を留めない。
悪い気は、流すか調和させる。

良い気・悪い気・気のバランス、とはそこに住む人によって場所や意味が変わってきます。

家相の吉相とは、良い気が保たれ住む人と気が調和していること、凶相とは悪い気が留まり住む人と調和していないこと。

家相鑑定の流れは、初めに設計図を鑑定します。その後、家相的に見て吉や凶を判断し、なぜ吉なのか・なぜ凶なのかをご説明します。そして、吉凶を整える方法〜吉方位で入居するまでの流れをご提案します。インテリアなどで開運の取り入れ方などもありますが、家相の吉凶を整えていることが前提です。

稀に、家相を整えるにはお金がかかるのでインテリアでなんとかできないか?とご相談されることもありますが、家相の凶がカーテンの色や置物でなんとかできるとは思いません。インテリアで開運を楽しむことを否定しているのではなくて、骨折に絆創膏を貼るようなもので家相の凶を調和するにはインテリアでは力が弱いと考えます。やたら開運置物を置きたがる方もいますが、そもそも開運は住環境は清潔が基本です。お掃除が行き届かないなら、置かないほうがいいですよ。埃かぶった開運置物、悲しいです。

最近の新築・リフォーム事情は建材の不足・高騰や人手不足で工期が長くかかりますね。私が家相を師匠から学んでいた頃は、木造新築なら大体2ヶ月で完成で計画してましたが、今はもっと時間がかかると。(土地探しから吉方位でされたい場合は、2年ぐらい余裕をみてください)

家相は複雑・時間がかかる・場合によって異なる、簡単ではないのでアミュプラザやイベントでは家相の相談は対応してません。家相のことを知りたい・聞きたい場合は家相鑑定をお申し込みください。

家相をネットで調べたけどわからなかったので教えて欲しい、簡単に教えて、など雑談のように言われることがあります。簡単に教えてというのは実は全然簡単じゃなくて、次から次に質問が出てきてわかるまで教えて欲しいことがほとんどです。ご依頼ではなく教えて欲しい、は一切お断りしております。鑑定依頼でないものは、正直言いまして迷惑です。私はご依頼いただいたお客様を大切にしています。

家相鑑定はとても好きです。新築・リフォーム問わず、お客様のご家族が理想のライフスタイルを思い描きながら新しい住まいをよくすることに夢中・ワクワクされてるんですよね。お金もかかるけれど、それだけ本気で取り組むことなので、その一端に関われることは幸せです。