子供への声掛けに迷ったら

とあるイベントで鑑定した時のこと。お隣の消しゴムはんこの作家さんのブースで聡明そうなお母様と小学校低学年と幼稚園児くらいの兄弟がこんなやりとりしていた。

お母様「洗濯物をしまう際、子供たちの肌着が見分けがつかなくなって。はんこを押して兄弟の肌着が分かるようにしたいと思って・・・子供の名前を入れてもらえますか?」

作家さん「できますよ〜・・・・(商品説明等)」

お母様「Mくん、君の肌着にこのスタンプ押していい?お母さんS君の肌着と見分けるの大変なの、スタンプを押してすぐわかるようにしたいの」

M君「(ハンコの絵柄を選ぶのに夢中。黙ってうなづく)」

お母様「Sくんも、君の肌着にこのスタンプ押していい?」

S君「いーよ」

この小さな可愛らしいやりとりで、お母様は自分の子供たちに、彼らの持ち物にハンコを押す許可をとっていた。子供の人格を尊重している様子が、素敵だなぁと思いました。

話は変わって。子供にどう声掛けしたらいいですかとご相談者様から質問されることが、よくあります。

私はカウンセリングを3年ほど勉強しに行った知識からなのですが、もし参考になればとお話しすることがあります。

それは子供であろうと、相手の人格を尊重することです。この消しゴムはんこ屋さんでの親子のやりとりのように、幼くても子供の人格をなきものにしないということ。子供の意思を確認するのです。

子供とご相談に来られた際、私から子供への質問に対し、子供が言葉を発する前に親が答えてしまうことがあります。うーん・・・と子供が何を話そうか考えている時間を、親が待てないのです。これでは、子供から自分の意見を主張する機会や自分の頭で考えることを奪ってしまいます。

幼くても子供の人格を尊重する、を意識してみてはいかがでしょうか。