2月、3月は、浜屋や伊王島などイベントで鑑定した。イベントでは占い目当てできてくれる方に加えて、これまで興味がなかったという人もお祭り気分で興味津々ワクワク恐々で鑑定を受けられる。私自身、四柱推命を勉強する以前は、占いのようなもの全般は胡散臭い、信用できない、と思っていた側なので、興味がない方に知ってもらえるのは嬉しい。
伊王島のイベントでは強風で、何度も暦(鑑定に使う大事な本)や鑑定用紙がバサバサと飛んでいった。風に舞う鑑定用紙。ヤギがいて、そこへ鑑定用紙が飛んでいった。ヤギに食べられたらどうしようと慌てた。あちこちへ飛んでいった鑑定用紙を遊びにきている子供たちや、さっきまでの相談者様が拾って持ってきてくれた。普段の私は静かな環境で鑑定するので、このカオスな状況に身を投じているのが正直非常に疲れたが、人の優しさが嬉しかったり、なんだか面白かった。
イベントである相談者様に「どんな相談内容が一番多いですか?」と聞かれた。イベントもイベント以外も含めて、相談で多いのは圧倒的に仕事。
現在はコロナ禍なので、みなさん「コロナで大変」だと言われる。個人鑑定に加えて、イベント、アミュなど色々な場所でその時出会う人の話を聞くから実感する。みんなそれぞれ大変なのだ、と。すると、この状況は平等に起きていることであり、自分だけではないことがよくわかる。「他人より自分の方が大変だ」と「大変さマウント」を取るのは不幸引き寄せ体質。そう思う人は今すぐやめた方がいい。また、相談を聞いていると、ほとんどの場合コロナ前から原因があることに悩んでいる。
そして、今から何かを始めようとする人、以前から準備をしていた事業を始めた矢先にコロナ禍になってしまった人もいた。とはいえ、何かをやろうと決めて取り組んでいた人は強い。「大変だが、やる。」と肝が座っている。だから、予め不安要素を把握して対処するための1つの手段として、運命鑑定の話に真摯に耳を傾けてくれるのだろう。人の強さ、とは決して特別なものではなく、現実に起こる出来事にコツコツと対処できることだと感じた。