運命は天から授かる
人は、お腹の中にいる胎児のときは、母体から酸素をもらう。そして、この世界に、オギャーと誕生した時から肺で呼吸を始める。その瞬間、初めて、体内に空気が取り込まれる。生まれて初めて、体内に取り込まれた「気」を、生年月日と生まれた時間と出生地から分析し、その人がどんな運命を生まれ持っているのかを知ろうとするのが四柱推命です。出生時間は、天が定めたタイミング。「肉体」は両親から授かり、能力や才能、運気の巡りは天から授かると考えます。
命式から読み解く人間分析
四柱推命では、生年月日と生まれた時間、出生地を元に作る「命式」を分析し、得意なこと、苦手なこと、人間関係、ご縁、金銭面、才能、10年ごとの運気のめぐり・・・いろんなことを読み取っていく。「命式」のバランスが整っていると良いとします。
良い命式は滅多にお目にかかれない
実際のところ、バランスが整った命式を持つ人は、ほぼいないと言える。誰でもどこか「偏り」がある。「偏り」は、その人の人柄を一番表す。例えば、こだわり、得意な事、苦手な事などが、偏りとしてあらわれる。
「偏り」は個性であり、魅力でもある
苦手な道はさっさと避けて、得意なことにまっすぐ進めば、その人の「偏り」が「個性」として、生き生きと輝く。苦手なことをやり続けることほど、しんどいことはない。四柱推命では、人はそれぞれ個性があり、自分にあった道がわかる。個性を活かす道へ進んだ方が上手く行く、とする人間分析学です。
人事を尽くして天命を待つ、よりも
「人事を尽くして天命を待つ」ということわざがある。人としてやれることを全てやり尽くして、あとは、天の運命に任せるという心境を表したもの。(参照:ことわざ学習室)*人事=人間の力でできる事柄。
天命を知り、人事を尽くす
四柱推命では、自分に向いてること、得意なこと、人生のがんばりどき、運気の巡りがいい時をあらかじめ知っておいて「合理的に」人事を尽くし、闇雲に頑張るのは無駄だとします。先述したことわざとは逆の考え方。運気がめぐるタイミングも含め、その人が持つ個性を効果的に使おうとするのが、四柱推命の発想です。