TVのない生活。7年経過。

我が家にTVはありません。人に話すと、わりと驚かれます。TVなし生活に至った経過はこんな感じ。

初期:TVは録画して、時間がある時に見る

TVをつけなくなったのは、情報番組系の専門家よりタレントの発言が持ち上げられる傾向に、違和感を覚えたのがきっかけ。事実や専門性よりも面白おかしさ優先では、不要な情報や正確性に欠けた情報が入ってくると感じた。また、ジェンダーを感じる番組もTVをつけたくない原因の一つ。例えば女性に料理をさせ、ジャッジするような番組や、未婚の女性芸能人を笑いのネタにするとか、私の感覚ではエンターテイメントとして受け付けられない。余計な情報は頭に入れたくないので、見たい番組だけ録画して、時間がある時に見るようになる。

中期:録画しても見なくなる

見たかったはずの録画した番組も見なくなる。どんどん録画が溜まっていく。なにこれ消化試合?時間を割いてまで見たい番組はないから録画するのをやめる。TVはアンテナを外しパソコンに繋いで、大きなモニターとして使うようになる。

現在:TVは不要

TVがなくても困ることがない。読書やアマゾン、Youtube。お笑い芸人さんのラジオが特に好きだ。ラジオでは芸人さんの話芸がキレッキレだと思う。料理中はだいたい芸人さんのラジオを聴く。時々声に出して笑っちゃうこともある。笑いながら楽しい気分で料理をすると、美味しくなる気がする。

去年は計画していた旅行を中止せざるを得なかった。移動や人が集まる娯楽は自粛し、以前より家で映画を見る時間が増えた。アマゾンに感謝。見たい時はPCをサッと開きアマゾンで、が習慣になると、大きなTVが邪魔に感じるようになった。モニター化していたTVは、業者に頼んで処分した。

直近:やっぱり、TVはいらない

4Kやネットに繋がるとか、TV自体のスペックが上がっていて、「TV買おうかな」と思うことはあった。去年は長崎市内のホテルに何度か泊まったことで、久しぶりに「部屋にTVがある状態」を味わった。

しばらく振りのTVが物珍しくつけようとしたが、リモコンの使い方をすっかり忘れてた。

大晦日はホテルで紅白歌合戦を見た。歌の時間と、司会やゲストのコーナーが分かれていてシンプルで、子供の頃に見たような紅白だった。音楽にフォーカスされていて、じっくりと歌の世界に浸れてよかった。オーケストラやセットの使い方が贅沢。豪華。美。

ホテルで「部屋にTVがある状態」を体感したが、TVという機械はアップデートされ、出演する人間は変わっても、内容に大きな変化は感じられず、今後も見たいとは思わなかった。私の生活習慣からTVがなくなったことを実感した。結論。やっぱり、我が家にTVはいらない。