苦労はしているけど、悩んではいない
本だったか、SNSだったか、どこかで見たこの一文。サラッとした文章で特別なことは言ってないのだけれど、いい言葉だなぁ、と心が動いた。
例えば、仕事でもプライベートでも何か目標や願望があったりするが、まだそこに手が届かない時。目指しているものへまっすぐ突き進みたいのに、壁にぶち当たる時。誰でも、焦りや不安、もどかしさを感じるだろう。
とはいえ、自分でアクションをおこし問題を一つ一つ乗り越えている時は、苦労はしているけど悩んではいない状態だと思う。自分のことに一生懸命になれている時だ。たとえ困難の連続だったとしても、少しづつ小さくともその問題が消えていく実感、というのはまるでプチプチ(ワレモノの梱包等に使うクッション材)を潰すことに似ている。はじめはひとつづつ、プチッ、プチッと進めていく。一気に何個も潰そうとすると一つもプチッと出来なかった、欲張ったら無理だった、みたいなこともあったりする。夢中になっていたらいつの間にか全部プチプチし終え、ちょっとした達成感を味わえる。
一方で、何か問題があったとして、それに対して不安・恐れ・心配・・・ネガティブな感情がこびりついて、頭から離れない時。考えているだけでは、実際に苦労はない。その代わり不安でいっぱい。すると、悩みとなる。悩んでいるときは、現実で悩みと対峙することから逃げている時かもしれない。
何か心を曇らせることがあったら、「苦労はしてないけど、悩んでいる」のか「苦労はしているけど、悩んでいない」のか今の自分はどっちだろう、と問うてみる。
個人的なことだが、少し前、ちょっと(実はちょっとではない)困ったことがあった。「私はこうしたい」という希望にどれだけ近づけるかを一生懸命に知恵を絞り、動いた。その結果、解決した。その時のことを振り返ると、苦労はしたが悩みではなかった。大変だったけど頑張ってよかった、というシンプルだけれど、満足度の高い感情が湧いてくる。
とはいえ、苦労を全て美化するのはよくない。しなくていい、無駄な苦労がある。それは、自分の幸せにつながらない苦労だ。しなくていい苦労は、さっさとやめよう。これは間違えないようにしたい。