それは、頼んでもないアドバイスをしたがる人だと思う。ご相談に来る中でも、悩みで悶々としている相談者様が「親・配偶者・仕事仲間等が〜と言うから(本当は嫌なんだけど)〜する」と話されることはよくある。他人の言葉に影響されて、自分の本心を見失ってることに気付いてほしい。
実は、頼んでもないアドバイスをしたがる人は、話を聞いてほしい、寂しさを満たしてほしい、と「聞き役」に飢えている。聞き役が欲しくてたまらない。アドバイスをして、うんうん!あなたの言う事は素晴らしい!さすが!と持ち上げられて気持ちよくなりたい人なのです。「あなたのためを思って」という前置きは、注目して欲しいから。そんな人の話相手になることは、いわば「聞き役生贄」。頼んでもないアドバイスをした人はさぞご満悦だろう。へーそうなんだー(棒読み)とサラリと聞き流すことができればいいが、ちゃんと受け止めようとする真面目で心優しい人は、一番大切な自分の本音はかき乱され、時間も無駄にすることになる。
誰かのアドバイスや他人の意見を参考にしたい時は、この人の意見を聞きたい、この人の経験や知性の力を借りたい、と自然と思い浮かぶ人がいるはず。頼んでもないアドバイスをしたがる人に、近づいてはいけない。どうしても付き合わなければならない相手なら、小鳥のさえずりだと思って聞き流そう。