糠漬けとの出会い
ランチに時々行くお店で、出された漬物。オーナーが漬けたんです、とのこと。たぶん、糠漬けだったと思う。「たぶん」というのは、私は好んで漬物を食べる方ではないので、糠漬けの味がどんなものかあやふやだから。
これがとても美味しかった。歯応えはしっかりあって本来の野菜の味がほんのり残っているのに、熟成されたような深い「風味」が口の中から鼻に抜ける。あぁ、美味しい。できるなら、おかわりしたかった。
派手なアピールがない、どちらかと言えば地味な食品なだけに、美味しかったことが深く印象に残った。
「あれ、美味しかったな」
頭の片隅に美味しい記憶が残ったので、糠漬けについて調べてみた。野菜は、糠漬けにすることで、ビタミンなどの栄養がアップ、さらに乳酸菌が豊富な食品に変わる、とのこと。
乳酸菌といえばヨーグルトだが、暖かい季節はよく食べる。冬になると途端に食べなくなる。食べた後、寒くなるほど体が冷えるから。冬でも乳酸菌を取れる食材があればいいな、と思っていたので、糠漬けを知ることができたのは、タイミングのいい出来事だった。
無印良品にジップのついたパック型の糠漬けキットがあって、人気のようだ。品切れが続いてるらしい(調べた当時)。無印のそれを製造している会社の糠漬けキットを、アマゾンで購入。無印に糠漬けキットがあったり、ワンクリックで糠漬けキットが買える時代っていい。
2021年早々。糠漬け始める
お店でいただいた時、特に気に入ったのがカブ。だから最初はカブをつけることにした。
カブを洗う。皮を剥く。カットする。葉っぱも好きなので、一緒に漬ける。
さて。キットを開封し、手を入れると、もっさりしてて重い。オイリーな感触。手はテッカテカ。米糠の化粧品があるのは、このしっとり感所以か、なるほどなと思った。ベタベタするので使い捨てのビニール手袋を使うことにした。果たして、うまくできるのか?